
退院してから、なんだかいろんなことの振り幅が激しくて、手におえない。
なんていうか、アクセルもブレーキも勢い良すぎちゃって、コントロールができない。
食べても食べても満たされないかと思いきや、
翌日は何にも食べる気がしなかったり。
誰かに会いたいと人恋しくなったり、誰とも話したくないとふさぎ込んだり。
あー、面倒くさい。。。
わかっちゃいたけど、こう改めて活字にしてみると、
今の自分、めっちゃ面倒くさい女だな。。。
上にあげたスクリーンショットは、
JAMの『ナチュラルビュウティ'98』っていう曲の歌詞なのですが、
この「うそつきのリアルさがしてヤケドした」「会いたい でも誰でもいいわけじゃない」
っていうフレーズ、わかるなぁって。
ね、面倒くさい女だね(笑)
でも、正真正銘の「今週最もリピート再生させた曲」なのです。
この曲も入ってる『POP LIFE』というアルバムが、
リリース以来15年を経て、ものすごい勢いで染みてきています。
あんなにJAMにお熱をあげていた中3からの数年間よりも、数倍心をえぐってくる…。
ま、細かいことはグー○ル先生に聞いてもらえればと思うのですが、
このアルバムは、何でも無敵!と、勝気に奔放に生きてきたYUKIが、
喉を壊してポリープ手術をし(そしておそらく恋も失って)、声も心もボロボロの中で作ったのです。
素人耳にはわからないのですが、デビュー以来培ってきた歌声が、手術を経ていったん赤ちゃんのようになってしまったらしく、
思うように歌えない、歌詞が出てこない…と、相当苦労をしたんだとか。
ロンドンでのレコーディングを、あまりのホームシックで一時帰国して中断させちゃったとか。
そんなYUKIのリアルな気持ちがありありと出ていて、その分人間らしいというか、泣ける1枚になっています。
と、当時の音楽誌はこぞって紹介されていたけれど、十代そこそこの私にその趣深さなんかはわかるはずもなく、
巡り巡って今まさに、その意味を知った気がします。
前作(THE POWER SOURCE)ほどのセールスにはならなかったけど、一部でPOP LIFEこそが最高傑作と評されている所以も、やっと腑に落ちました。
例えるなら『前から知ってはいたけど、あれ?よく見たらこの人すごく好きかも!!』みたいな(笑)、
目がはっとなるような出会いをした感覚です。
ちなみに、シングルカットされてたからおそらく同世代なら知っているであろう『ミュージックファイター』(本作2曲目)は、
TAKUYAの作ったデュビデュビパッパ〜♪のフレーズを聴いたYUKIが、スランプだけどこれなら歌える!と詞をのせた、ロンドンで生まれた最初の曲だったような。
「あたしのモンスター 飛びだしておいで」は、YUKI自身へのメッセージだったのかもですね。
フレーズでいうと、11曲目『グッバイ』の「大事なものは 口に出せば消えるもの」とかも好き。
…なんか書いてたらJAM評論家気取りで偉そうに延々書いちゃいそう(ー ー;)
だいぶ脱線しましたが、要するに、
「近年記憶にないほどの面倒くささを発揮してますが、
優しくてもろくて強い『POP LIFE』の曲たちに、移ろいやすい気分をのせながら、
当時のYUKIのコンディションを想像したりしながら、
なんとかどっこい一生懸命毎日生きてるよ!」
ってことを、書き残しておきたかっただけなんです。
「冴えた魅力 無気力で枯らしてしまわないように
切り開いて 新しい道を作る
それを自由と言うのでしょう」
(by ナチュラルビュウティ'98)
今の自分をしっかり書きとめて、
数年後、いつかまた壁に当たっても、読み返してまた立ち上がれますように。